熱血嫌い?

不登校の子が、熱血を嫌っているというわけではないのです。

次の歌から生まれた作品です。

「オナカシロコ」というのは、

藤島氏の家のまわりに現れる猫のことのようです。

おなかの、白い猫なんだよね。

 

藤島氏はおおらかそうな静かな方でした。

講演会の後でお会いしたことがあります。

長くご両親の介護をなさっていて、

とっても大変な苦労の歌を、客観的に静かに

詠んでいられるように思えたものでした。

今はご結婚なさって、ご夫婦で

オナカシロコを見守ったりなさってられるのでしょう。

この歌を見つけて考えさせられたのです。

熱血にはそんなに入れ込みませんけど、

千両、万両、嫌いではない、むしろ好きかな?

つまり、色というものの、

心への映り方、灯り方が詠われているのでしょう。

血の色を持つ、千両も万両も、

小さな実となり輝けば、

新年を寿(ことほ)ぐ植物として飾られるのです。

 

病といわれる不登校の子供の心を

優しく包んであげていたいと

思うばかりです。