昨日は、俵万智さんの歌について、勝手なことを申しました。
失礼になったかしら、ごめんなさい。
彼女の歌を嫌いだというわけではないのです。
スマホで見つけた彼女の母の日の歌を紹介します。
東京へ発つ朝母は老けて見ゆこれから会わぬ年月のぶん
とても共感を覚えて胸が痛くなる歌です。
別れるとき、次に会うまでの月日を思えば
母はどんどん年取ってゆくのですから。
これは、ひとつひとつの別れを、
思い返して詠っているからこそ、
選ぶことのできた表現だったのではないでしょうか。
「短所」見て長所と思う「長所」見て長所と思う母というもの
これも、母を亡くしてから、特に身に沁みて思える真実かもしれません。
どんなことがあっても自分の見方、自分を守る立場だったことを考えます。
昨日、私は真実を正直に表現してまう、
というような言い方をしましたけれど、どちらも、
核心から少し離れて表現方法を考えているように思えました。
さて、次の歌はどうでしょう。
息子から連絡はなく母の日は私が母を思う日とする
我が家の息子達も、母の日に連絡はしないんだよねぇー。
さて、この歌見た息子さんは、どうでしょう。
ちっなんて舌打ちするのではないでしょうか。
それでも一応言ってしまうお母さんなんでしょうねぇと思うのです。
それからまた一首、見つけました。
家族というまあるいケーキを切り分けて吾にひとつぶの苺をのせる
やっぱり、これが俵万智さんなんですよね。
自分らしさは失うものか、という強さ!!
作歌するときの姿勢が、強い、のだと思う。
それは個性だから、私は無理かもなぁーというところなのです。
もちろん、強い女性は大好きだし、
心から応援したいと思っています。がんばってください!
昨日のかきなぐりのような文への
お詫びで(?)言い訳でした。
今日は、ピカソの絵を真似て挿絵としています。
「父の本」です。