ランドセルの歌

ここ、お世話になっている

はてなブログ」が、時々 以前の作品を送ってくれます。

2022年2月16日に

「ランドセルの少年」という歌を発表していました。

 

   ランドセルの上の少年の首すじが

   小さく白く北風をゆく

 

まったく偶然なのですが、先日

2024年2月16日には

「ランドセルをおろす春」で

つぎのように詠っています。

 

   病み上がりの白き首みせ少年は

   ランドセルなき春へとむかう

 

二年前には小学校二年生と四年生だった孫たちです。

成長するの、速いなあ・・・とはいえ、

小学校の六年間を一つのランドセルで過ごそうという

五十年以上変わらないこの文化が日本的ですよね、

地方によって違いはあると思いますが。

でもランドセルに寄せる想いがあればこそ、

ランドセルは歌にななるのでしょう。

最近みつけたランドセルの歌を一首。

 

   ランドセルから突き出した縦笛の

   吹き口が日に照らされている

  (枡野浩一 短歌塾制作「自選十首」)

 

そうです!「リコーダー」で歌に詠んだことがありましたが、

私たちも縦笛と呼んでいました。

枡野さんもそんなにお若くはないのですよね、

ランドセルから突き出ている縦笛、なつかしさが増します。

私たちが小さい頃には、算盤(そろばん)も突き出ていました。

低学年のときには、カチャカチャいう算盤が

うらやましかったものです。

お話が長くなりました。

挿絵はピーターラビットです。

ウサギの世界、それもイギリスだから

ランドセルはないのに

ごめんなさい。