消えたノラ君

 犬の話の続きを楽しみにしていますと、

ブログを読んでくださった方に言われました。

ノラ君の子供(と思われる)が生まれたときのことです。

長男が作文に書いていました。

〈犬が散歩に行きたがらないよーと叫んでいた弟が、

「大変だ大変だ大変だ」と大声で叫びながら

玄関の入口でぐるぐるぐるぐる走り回り、

それからぴょんぴょんぴょんと何度も飛び上がって、

「アミちゃんが子供を産んだ」と言った。〉

まだ寝ぼけていた私たちにはまさに

寝耳に水、の事実でした。

それから家族と犬の親子との忙しい時間が過ぎます。

上の絵は、そのころの思い出を描いたもの。

それぞれの犬に長い長い思い出話があって、

書き切れません。

そのうち首輪らしきものを

ゆったりと巻き付けているノラ君に出会いました。

ノラ君、誰かに飼ってもらえらの?良かったね

と声をかけたのですが、

こころもち、寂しそうなように見えたのが

最後だったように思います。